✍️クラブイベント情報はこちら!
✍️サイト・動画制作からライティング〜SNS運用代行まで、ご依頼・ご相談などはこちら!

2016年6月29日水曜日

音源リリース!その2♨ リリースまでの手順♨


前回の音源リリース!その1♨に引き続き、今回はリリースまでの手順♨です。

実は5月末から慣れないなりに着手してあれやこれややってみたわけですが...

...その結果、今年の目標だった「オリジナルのトラックをちゃんとリリースする」を無事実現しました。...まあ、とりあえず2トラックだけですが...w 8トラックつくって、かろうじてリリースする事ができそうな2曲のみを選んだ感じです。極端な自分の価値観が正しいとは思えないので、自分が納得いくまで作り込んだモノという訳ではなく、程よく当たり障りがないかな~と思うモノを選びました。

大変ありがたい事に遠方も含めて色々なイベントにお呼ばれしていますし、生活環境も落ち着いてきたので、出れるうちに昔みたいに県外にもどんどん出たいと思っているのですが、名刺代わりとなる作品がなく、それでもマシーンライブをするというのに多少なりとも違和感やもどかしさを感じ始めて、今年は年内に必ず作品をリリースをするという事が最低ラインの目標でした。何度も「音源買うんでどこにありますか~」とか聞かれたりもしたけど、そもそも出してないって言い出しにくかったりとかもありまして...

あと、何よりSC-RECSでよりレーベル的な活動をできるようにするために、他のメンバーに迷惑かけずにきちんと説明できるように、自分が一通り経験して説明できるようになっておく必要があるなと。リリースするまでに自分の感覚として、どのくらい時間・コストをかければ対応できるか・何が必要なのかを身をもって経験して理解しておきたいと考えていました。作品をリリースする事も目的ですが、今回に関しては、お恥ずかしい限りですが、リリースまでの手順をしっかりと踏んで記録して、次回以降に繋げる事自体が何よりの目的でした。

...他にも、みんな「今時リリースは誰でもできる」って言う割には、リリースしてるDJやMCはほとんどいなくて、自分も口先だけにならないようにちゃんとしないととかいう焦りもありつつ... 某EYEくんも口ばっかのヤツが多いって言ってたもんな~ 全くもって人様に何か言えるような立場ではないので、何より自戒の念を込めて、できるのであればやるべき事をちゃんとやろうっていう話です。そうでないと、先に続くはずのものも続かなくなるわけで。

というわけで、今後のためにもリリースまでした事を備忘録代わりに書いときます。あらかじめゆるゆると作っていたため明確でないトラック制作期間を除くと、スタートからリリースまで期間はトータル2週間ほどです。

...ただし、制作期間中も仕事は普通にやってたし、週末はイベントに出演してたし、挙句の果てには途中で脱線してTシャツ制作で時間をぶっ潰したりもしてるので、実質はもっと短いと思います。



1.トラック制作
当たり前やけど、これは最低限必要です。今回はマシーンライブでElektron Analog Rytmに作りためてたトラックをベースにAbleton Liveで再構築しました。ドラムとベース部分はグルーヴ感を出したかったので一発録りという暴挙ですんで、やり直したい部分も色々ありますが、逆に一瞬しか出せない部分もあって、迷ったけどそのまま使用しています。今回はこの工程で3~4日かな。もちろん、ゼロから作る場合はこんなに短くはならないと思います。

...後々、マスタリングもっと時間かけてやれば...とか思いました...



2.機材・メディア購入
予算と照らし合わせて無理がないという点や、受注管理を完全にセルフコントロールできるように、カセットテープとデジタル販売・ストリーミング配信を行う事にしました。


カセットテープに関しては、素晴らしい業者さんとやり取りできるようになり、真っ白のテープを大量に仕入れました。本当はプリント(音をテープに移す)まで発注したかったのですが、まだこの時点でトラックが仕上がってなかったので、ジャケからテープ本体から中身まで文字通り真っ白です。少量発注に随時対応できるように、業務用CDカセットデッキも購入しました。


デジタル配信に関しては、条件面やコスト面や機能(デザインなどの自由度や拡張性)を考慮して、Bandcamp https://bandcamp.com でやるというのは当初から決めていたので、まずアカウントを作成しました。その後、Bandcamp https://bandcamp.com はPaypal https://www.paypal.com のプレミアムアカウント以上がないと出金ができない事がわかったため、Paypal https://www.paypal.com のプレミアムアカウントも同時に作成しました。



...カセットデッキは追加購入予定です。たくさんあっても困らないので、予算で収まるうちは購入しようと思います。


3.アートワーク・広告物制作
今回はカセットテープとデジタル配信というアナログとデジタルの両極端なリリース手段をとったので、それに合わせたデザイン物を制作していきました。カセットテープの版なんかないので、採寸して一から起こしましたが、昔のミックステープをたくさん作ってレコ屋で売ってた頃を思い出して、凄く楽しかったです。

デジタル配信分に関しては、テープ用のデザインを流用しました。


...関係ないけど、思いつきと勢いでTシャツ https://www.ttrinity.jp/shop/pdw/brand/2703 も作りました。デザインをTシャツ用に制作したりとあれこれやってるうちに、Tシャツのみで作業一人日が潰れた気がします。


...結局このデザインの工程で無駄に時間がかかるわけです... 最初に作ったジャケットがだんだんと気に入らなくなってきて、リリース後に全部差し替えました... その結果、一部のデジタル販売のジャケットは変更できず、作業自体も時間が倍以上かかっちゃったかな... 最初から拘って色々試してやってた方が良かったな~と。今回はリリースする事自体を優先したので、仕方ないと言えばそこまでなんやけど...



4.カセットテープ制作
こつこつプリント(ダビング)していくのみです。ジャケットや外袋も用意しました。デザインの印刷物を裁断してパッケージする大好きだけどひたすら地味な作業の繰り返しです。これぞ、THE 家内工業です。本当はテーププリントまで業者さんでやってもらえるのですが、今回はスケジュールの関係上マスターを起こす前にテープを発注してたのと、B.S.E.C.の1st EPをはじめ他のメンバーのテープも作成する事になっているので、真っ白のテープを多めに仕入れておいて、自分でプリントする事にしました。

また、カセットテープ購入者のみ可能なダウンロード用トラックも用意して、Bamdcamp https://bandcamp.com やDropbox https://www.dropbox.com/ja/ にアップしました。



5.デジタル配信
Bamdcamp https://scls.bandcamp.com で、まず2トラックをアップして公開しました。

その後、TuneCore http://www.tunecore.co.jp でもアカウントを作成し、まずは使い勝手や様子を見てみたいという事で1トラックのみをアップしました。実はiTunesとかAmazonなどの大手デジタル販売・ストリーミング配信サイトでのリリースは全く考えてなかったんですが、Bamdcampでリリースできる情報・内容量で同じようにリリースできるのかを確認してみた結果、最後まできちゃったって感じです。ですので、後からジャケを差し替えとかも考えれてなくて、後々もっと計画的にやるべきだったと反省しますw

なお、両サイトの簡単な内容は以下のとおりです。参考までに。

Bamdcamp https://bandcamp.com
利用料なし。トラックの値段も0円から自由に設定可。「価格はお客さんがご自由に〜」という金額自由制可能。登録や利用は全て英語だが簡単。購入・支払いはPaypalのみで手数料(デジタル作品)は15%。グッズも販売可能。

TuneCore http://www.tunecore.co.jp
1曲:¥1,480 /年~ アルバム :¥4,980 /年~ 売上還元率 100%バック 配信サイト iTunes Store・Amazon MP3・オリコンミュージックストアなど大手多数。日本にローカライズされているのでわかりやすい。

いずれも類似サービスがありますんで、自分に合ったサービスを見つけた方がいいと思います。Bamdcamp https://bandcamp.com もTuneCore http://www.tunecore.co.jp も複数アーティストの管理がしやすいなどのレーベル運営的に使いやすい点も自分が使う理由だったりしますが、個人レーベル・アーティストとしてやる場合は、他サービスでもいいかなと。



6.今後の課題
やってみてよくわかりましたが、レコードやCDとかのメディアに比べるとカセットテープでのリリースは人件費を考えなければずいぶん安いですが、それでもデジタル配信に比べるとずいぶん高いなと...

同じトラックでも、デジタルとメディアでは単価に違いが出ちゃうな〜と。まあ、物理メディアとデータなんで当たり前ではありますが。 ...だからといってデジタルの価格設定に合わせると、間違いなく赤字だし...w ここら辺は、カセットテープ購入者のみ可能なダウンロードなどで上手い事調整するしかないと思います。

あとは、一番大切なのは告知ですね。サイトやSNSなどをフル活用しつつ、実際のイベント出演時にはカセットテープを持参する等したいと思います。...それにしても、せっかく全世界に向けてリリースしても、英語の他は告知すら難しいしな~ この辺も改善しないと。


というわけで、バタバタでしたが充実した日々でした。一通りのノウハウは身につけてたので、他のメンバーのリリース時など含めて、今後はどんどん活用していこうと思います♨

それでは、来週掲載の音源リリース!その3♨ 今なぜカセットテープなのかに続きます~