[モニタースピーカーコントローラー] MACKIE Big Knob Studio+ 導入レビュー
久々の機材レビューです。今回はお盆前に購入したMACKIE Big Knob Studio+です。
自分の機材・レコード部屋には制作の際のサブローを確認するためにウーファーを設置しているのですが、
- ウーファーなしでトラックを確認したい
- 深夜作業の際に近所迷惑にならないようにウーファーだけを削りたい
- 現在の配線だとメインモニターでしかウーファーが使えないので、サブモニターでもウーファーを鳴らしてみたい
という悩みがずっとありました。
これを解決するにはモニターコントローラーを導入するしかないのはわかってたんですが、少し前に導入したIK Multimedia ARC STUDIOと同じく、音を鳴らすために間に挟むものが多ければ多いほどマイナスに働くという原理原則が気になって、どうにも前向きではなかったという...
とはいえ、いつかはやってみないとわからないというのもあり、今回導入に踏み切った感じです(...要するに、臨時収入があったからです)。
MACKIE Big Knob Studio+とは?
一言でいうと「スタジオの司令塔(コマンドセンター)」で、DTM・音楽制作環境において、煩雑になりがちな音の入出力を一括で管理・操作するための機材で、以下の2つの大きな役割を1台でこなします。
1. モニターコントローラー: 複数のスピーカーや音源を切り替え、手元の大きなノブで音量を直感的に調整する機能。
2.USBオーディオインターフェース: マイクや楽器をPCに接続し、高音質で録音・再生する機能。
◆ メリット
圧倒的な操作性と利便性: 手元でスピーカーや音源をカチカチ切り替えられる快適さは、一度使うと手放せなくなります。制作効率が格段に向上します。
レコーディング作業がスムーズに: 内蔵トークバックマイクと2系統のヘッドホン出力により、宅録でのボーカルや楽器のレコーディングがプロのスタジオのように円滑に進みます。
コストパフォーマンスの高さ: 高機能なモニターコントローラーと、十分な品質のオーディオインターフェースが一体になっているため、別々に購入するより省スペースかつ経済的です。
堅牢な作り: 「戦車級に頑丈」と謳われるMACKIE製品ならではの、しっかりとした金属製の筐体で、安定感があります。
◆ デメリット 👎 (注意点・他の選択肢)
マイクプリアンプの音質: 搭載されているOnyxプリアンプは非常に優秀ですが、Audient社の「iDシリーズ」など、プリアンプの音質を最大の売りにしている製品と比較すると、キャラクターや解像度の面で一歩譲る可能性があります。「とにかく最高の音で録りたい」という録音品質最優先の方には、別の選択肢もあります。
筐体の大きさ: 多機能な分、デスク上でかなりのスペースを占有します。コンパクトさを求める場合は不向きかもしれません。
AD/DAコンバーターの性能: 同価格帯の純粋なオーディオインターフェース(Focusrite Scarlettシリーズなど)と比較した場合、最新モデルと比べるとAD/DAのスペックが標準的である可能性があります。しかし、実用上問題になるレベルではありません。
どんな人におすすめか?
✅ 複数のモニタースピーカーを使い分けて、正確なミックスを行いたい人
✅ 自宅でボーカルや楽器のレコーディングを頻繁に行う人
✅ PCの音だけでなく、スマホや他の機材の音も同じスピーカーで聴きたい人
✅ 煩雑なケーブル接続やPC上の設定から解放され、直感的に音量をコントロールしたい人
一方で、「とにかく最高の音質で録音すること」が最優先事項であったり、「バンドの一発録りなどで多くの入力チャンネルが必要」という場合は、AudientやFocusrite、MOTUなどの他のオーディオインターフェース専門メーカーの製品を検討する方が良いかもしれません。
他社製品との比較
個人的に...
MACKIE Big Knob Studio+を導入する際に、
・MACKIEの卓ミキサーを2機使っていて、部屋にメインミキサーとして据え置きしていた1機は2年ほどガリが出て壊れた(1機は現在も全く問題ないけど...)
・音がフラットではないように感じる(中域が厚い!?)
という印象があり、MACKIE Big Knob Studio+以外の他社製品も検討したのですが、値段と機能を考慮すると一番お手頃だったりはしたので、結局選びました。
ただ、メインとサブのオーディオインターフェイスがあるため、その機能は使用していません。あくまでモニターセレクターとして使っています。オーディオインターフェイスとして使う前提であれば、個人的には音質的に選ばないかもです。
で、実際の使用感としては...
・重たくてデカい
・セレクターとしては使いやすい
・メーター表示が甘い気がする...
・ボリュームノブも甘い気がする(すぐボリュームが上がり下がりする)
・中域が厚くなった気がする(先入観かも...)
ですね...
ただ、どれも個人的な感想ですし、使用する上で許容範囲内でした。特に、一番気になる音質については、接続した上でIK Multimedia ARC STUDIOの設定をし直せば問題ないなと(メインモニターだけですがw)。
結果として、自分の場合はウーファーを切り替えれるメリットと比較すれば、導入して良かったなと。...ただ、すぐ壊れたりしなければですがw
長く使えますように。
...最後に誤算として... 地方あるあるで、スペックは見ていたものの、楽器店などで実機を確認しないまま購入したため、いざ設置してみるとMACKIE Big Knob Studio+が想像以上に大きかったこともあり、マジでデスクが限界に近づいてます...
これにMacbookを置いたらもう埋まるっていう... ただ、これ以上でかいデスクを買ったとて、場所取り過ぎで機材・レコード部屋というよりは物置きになってしまって困るし... 悩みが尽きない...
というわけで、MACKIE Big Knob Studio+のレビューでした。個人視点なので、あくまで参考程度になればと〜
さて、確定済みのイベント開催・出演予定↓ ぜひ遊びにきてください!
今夜開催です! フライヤー完成後に、FOUNTAIN イズミさんのお誘いで出演することになりました〜
2025.08.23 SOL × FOUNTAIN DUAL EVIL TOUR 2025@FREEDOM
2025.08.29 FLAMES@FREEDOM
2025.10.11 Groovy SP Guest : ZEN-LA-ROCK@Sunny Place
いずれもぜひ遊びに来てください〜!
イベントインフォも随時更新してます〜
そんなこんなで、また〜